23 農業・食の流通

目的 農業振興と都市農業の多面的機能の保全、
また、食の安定供給に資する流通環境の整備を図る。

現状と課題

◆農地・農業は、食糧生産だけでなく防災空間、水源かん養、アメニティ空間として、また、市民が身近に農作業に親しみ、農業に関して学習する場として重要な役割を担っている。
◆市街化区域内農地の約 64%を占める生産緑地が、令和 4 年に 30 年を経過し、所有者の意思で買取り申出を行うことができるようになる。平成 27 年4月に成立した都市農業振興基本法の主旨を踏まえ、都市農業の持つ多面的な機能を生かした施策展開が必要である。
◆本市の農業は、南部地域において、神戸・大阪といった大消費地を控えた立地条件を生かし、野菜を中心に高収益型農業が行われ、北部地域においては、水稲などの自家消費型農業が中心に行われているが、担い手の高齢化後継者不足により、遊休農地の増加耕作放棄地が見られるようになり、農業を取り巻く環境は厳しいものになっている。
◆農業後継者を確保し、若い世代による農業の活性化を図るため、多様な担い手の育成と確保が必要である。また、農業用施設の維持管理に努め、計画的な農業生産基盤の強化を図る必要がある。
◆広く市民に「農」に親しんでもらうため、農業体験機会の推進を図る必要がある。
野生鳥獣による農作物被害が一年を通して起こっており、イノシシやアライグマ等の捕獲により一定の効果は出ているものの、営農上支障となっていることから、被害の根絶に向け、継続した対応が必要である。
◆食肉センターは、と畜場法に基づき、安全で衛生的な食肉を提供することにより、市内の食品関係産業の振興に寄与している施設である。食肉センターの運営・維持管理においては、平成 20 年より指定管理制度を導入することにより、効率的な運営に努めているが、HACCP(危害分析重要管理点方式を用いた衛生管理手法)の義務化や、処理頭数の減少等経営環境の変化に対応した経営改善について検討する必要がある。また、食肉センターは 昭和 63 年しゅん工であり、今後、設備等の老朽化に対応する必要がある。
食の流通拠点である、公設の西宮市地方卸売市場及び民設の西宮東地方卸売市場市場施設は、老朽化が著しい状態であり、今後の市場運営のあり方を検討した上で、市場施設の再生整備をする必要がある。新たな市場施設は、市場環境の変化に対応可能な施設として、また市民に開かれたにぎわいが創出される施設となる必要がある。

市の取り組み内容

①都市農業の展開
②持続的な農業の推進
③鳥獣被害の防止
④食肉センターの管理運営
⑤卸売市場の再生整備

政策分野に関連する市民活動

団体名 活動内容

特定非営利活動法人 ムラのミライ

■Ⅱ6 子供・子育て支援/■Ⅲ9 地域福祉
(特非)a liitleと協働で「西宮で広げる、地域で助け合う子育ての輪」プロジェクトを実施しています。
(プロジェクト概要)
http://muranomirai.org/projectsummary_kosodatenowa/
■Ⅳ21 大学連携/■Ⅳ23 農業・食の流通
教育機関への講師派遣を実施しています。 農業・自然資源管理に関する海外プロジェクトや国内研修を実施しています。 (実績)
http://muranomirai.org/activity_rural/
■Ⅵ33 住民自治・地域行政
コミュ二ティファシリテーターの育成・派遣を行っています。 (概要)
http://muranomirai.org/consulting/